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2011-01-02 Sun 17:51
![]() 遠くで雷鳴が轟いていた。 今にも激しい嵐が始まりそうだった。 冷たく湿り気を帯びた風の中で、老囚は中庭の処刑台に、一週間にわたって縛り付けられることになっていた。 雷に当たるか寒さのために、彼は死んじゃうかもね、と若い女獄吏さまたちは考えていた。 彼の生まれつき、悲しげな顔つきに、彼女たちはムカついていたのだ。 彼女たちは老囚を地べたに寝かせ、二人連れで聖水顔射を楽しんだあとで、処刑台に縛り付けると、こころゆくまで鞭打ちを楽しんだ。 そうして、彼を処刑台に縛ったまま、置き去りにしたのだった。
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